鹿角は生家では末っ子気質なので、養子先の大原さんの家とは大分性格が違う設定です。
上の兄2人に対しては甘えただけど、直近の双子兄の生駒にはツン通り越してかなり塩。

生駒は鹿角が唯一の弟なのでお兄ちゃん風吹かせるものの、鹿角ははぁ~?兄は2人いるしお兄ちゃんなお前なんてお呼びじゃないんですけど~?一日も年が違わないのに俺が上アピうざいんですけど~?みたいな感じ。鹿角にとって生駒はたまには遊んでもいいライバルみたいな存在。負けたくない。(でも無意識下で末っ子根性で甘えてる)
生駒はそれでもめげずにたまに半べそかかされながらもお兄ちゃんやってるんだけど、娘が生まれた事で守る対象が鹿角だけじゃなくなる。その事+成長するにつれ鹿角の反発心も無くなり態度も軟化していくんだけど心の底の底では実は鹿角は少し寂しいというね!

で大江山。
娘を当主の生駒に預け鹿角が隊長で登りました。鹿角も死に急いだ訳じゃ無いんだけど、討伐隊の技力が尽きてきてジリ貧で。このまま長期戦になると術の効果が切れて攻撃が躱せなくなると思ったので連弾弓を連発しました。
(実際そんな感じで敗走した周がありました。奇しくも同じ顔の子で)
呪いが解けるならそのために果てるのもまぁ良かったんだけど顛末がアレだったので、こんな、こんなに大変な事を押し付けるように残して自分は逝ってしまうという申し訳なさと、それでも生駒は責めるような事は言わないだろうなぁという確信と、そんな生駒に対して自分が取ってきた態度への後悔が「素直じゃなくてごめん」という生駒あての伝言です。生駒はその行間も読み取っている。 衝撃もやるせなさもあるけど、当主だし姪っこ達を守らなきゃいけないので取り乱したり折れたりはできないししていない。「そうか…馬鹿だなぁ、あいつ」って、しょうがないなぁって微笑む感じです。

鹿角は大江山討伐から亡くなるまでに留守番組の生駒や玉虫(来訪したての娘)と言葉を交わせなかった事は決まっているんですが、山で亡くなって遺体で帰って来たのか、かろうじて生きていたけど屋敷に帰る頃には意識は無かったのかは決めかねています。もし前者だと、討伐隊は決戦後でボロボロだし自分以外は少女ばかりなので、遺言で、山に埋めるか燃やすかしてもらうはず。そうすると大江山は封鎖されるので誰も墓参りできない所で眠る事に…ツラァ

玉虫は、もし鬼朱点を倒したらどうなるのかを教えてくれていれば、父が大江山で死ぬほどの無理をする事も無かったのではないか?と、神様サイドに不信感を持っています。