一色家の大江山面子、樗(おうち/21番)・群青(ぐんじょう/26番)・生成(きなり/2番)

樗と群青は親子だけど樗は群青と距離を置いていて、群青も「父さん」と呼ぶものの感覚としては当主としての印象が強い。元々がそういう感じだし兄弟分は可愛がってくれるので群青もその事を特に寂しいとかは思っていないんだけど、大人になってから「あぁ、父さんは不器用な人だったんだな」とは思う。
何故樗が距離を取ってるかと言うと、樗は1回目の大江山討伐以降、討死した父と兄の仇を取るために生きているところがあるんだけど、それを群青や他の一族に強要する気は無く。でもあまり近いと、我が子を自分の戦力の一部のように扱ってしまいそうな気がして線を引いている。
この辺の葛藤や思いを樗が吐露できる人達はもう故人なんだよね。墓前ででも呟けてるかな。 淡藤は年上だけど庇護対象なので存命だったとしても分からないけども。 柿音や生成(淡藤の子達)はその当時は知らないけど聞き及んでいるので、樗が子供と距離を置く理由を何となく察して非難したりはしない。

群青は天真爛漫な子で実は樗の幼少期と似ている。でもその事を知っている一族はいない。たまに群青の発言が幼い頃の自分と同じ、という場面に遭遇する樗はいる。あと、何かイタズラ的な事でやらかした群青にイツ花さんが「大丈夫ですよぉ~、男の子は通る道です!因みにですね、同じ事を前回されたのは、樗様です!」ってこっそり教えてくれて「えっあの父さんがこんな事してたんだ…」ってなったりもする。

樗がしんどいのは父と兄を亡くした事自体もだけど、兄が当主の指輪を継いでいれば兄は亡くならなかったであろう事実の上で自分が生きている事ですね。(当主の父と兄と自分の3人が瀕死で敗走して、逝き際に樗に指輪を渡した) 当時父の音紅の、子供のどっちかを選ばないといけない心情がしんどかったけど樗も多分にしんどい。ので大江山の結果は、2人をやったのは間違いなくあの鬼なのでそこは納得している。

一色家系図。柿音ちゃんは大江山の時は訓練指導だったかな…。 話は逸れるけど朱都と音紅のそっくり姉弟具合も好き。